ワンネスについて
瞑想していると、意識がすーっと透き通り水の中にいる感覚になる。
それは海や湖でいう凪の状態。
風も無く、寒くも暖かくも無い。
ただ、『在る』という意識だけになるんだ。
そうなると、個であるという認識は無くなり、全体であり一部で一部であり全体というような曖昧な状態になる。
意識に境界はないって事がわかる。
どこかの誰かとの壁なんてなく、阻むものは何もない。
すべては『今ここ』に集約される。
これが多分ワンネスという事なのだろう。
そして、突き詰めていくとそれは酷くつまらない事だと思う。
個も無く、全ては一つ。全ては共有され例外はない。
一人であり、それは全体。
個性があり皆違う、やることなす事、考える事、これが今の私たち。
いつかの誰かが願った世界だ。
誰も皆同じじゃきっとつまらないもの。
今の世界も不満は沢山あるけど、今のがきっと面白い。
日本人として育った私たちは『和』を大切にして、人と違う事を恐れる。
でも、『違う』という事は面白い事だ。
一人たりとも同じ人はいないのだから、お互いを尊重して生きて行けたらそれが一番良い筈だ。
そして、その上で平和な世界になる事を祈ってる。